Linux初心者だから、
よう使うコマンドについて知りたい…
今回の記事は上記のような方におすすめ。
今回の記事では、Linux環境でよく使うコマンドについて…Linux初心者でもわかるよう、わかりやすく解説いたします!
Linuxって似たようなコマンドが色々あって正直覚えるのが大変ですよね。中には一発でサーバーのフォルダを全消ししてしまうようなコマンドもあり「知らなかったから」では済まされてない場面も数多くあります。
今回は例題付きで、便利コマンドを30個「厳選して」紹介させていただきます!
気になる箇所あったらコメントで教えてね。
本記事の内容
なおこの記事は3分で読める内容です。
便利なLinuxコマンド30選【厳選】
それでは、便利なLinuxコマンド30選です!
Linuxコマンド1:cd
cdコマンドは、Linuxのコマンドの中で最もよく使われるコマンドの一つです。このコマンドの目的は、現在いるディレクトリを変更することです。例えば、ホームディレクトリからappディレクトリに移動したい場合,次のようなコマンドを入力します。
# ホームディレクトリからappディレクトリに移動
$ cd /app
Linuxコマンド2:ls
lsコマンドも頻出のコマンドです。特定のディレクトリ配下にあるディレクトリやファイルをすべて表示します。
# ディレクトリやファイルをすべて表示
$ ls app
tempfolder1 tempfolder2 tempfolder3 tempfolder4 tempfolder5 tempfolder6...
# 隠しファイルも含め全て詳細に表示
$ ls -la app
drwx------@ 33 yamadahanako staff 1056 12 31 21:57 .
drwxr-xr-x+ 57 yamadahanako staff 1824 12 31 22:12 ..
drwxr-xr-x@ 4 yamadahanako staff 128 10 11 17:44 tempfolder1
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Linuxコマンド3:man
manコマンドは、Linuxコマンドの中で超頻出コマンドの一つです。このコマンドは、マニュアルコマンドとも呼ばれています。manコマンドを入力すると、そのコマンドに関する使い方「マニュアル情報」が表示されます。
# 使い方「マニュアル」を表示
$ man ls
NAME
ls – list directory contents
DESCRIPTION
For each operand that names a file of a type other than directory, ls displays its name as well as any requested,
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Linuxコマンド4:cat
Linuxのcatコマンドは「concatenate(つなぐの意味)の短縮形です。ファイルの中身を表示します。エディターでファイルを開くより断然にcatコマンドの方が速いので、中身を「見る」だけなら、catを使いましょう。
# 「sample.txt」の中身を表示
$ cat sample.txt
Linuxコマンド5:mkdir
mkdirは、基本的なコマンドの1つです。このコマンドはその名の通り、ディレクトリを作成するためのコマンドです。「make directory」の略で「ディレクトリを作成する」と覚えましょう。
# 「samplefolder」ディレクトリを作成
$ mkdir samplefolder
Linuxコマンド6:chmod
chmodコマンドは、フォルダやファイルにファイルパーミッションを設定するコマンドです。
「読み書き権限:4」「書き込み権限:2」「実行権限:1」で、この合計値によって権限を設定します。
また、通常「777」のように3桁で設定しますが、この3桁は左から順に「所有者」「所有グループ」「その他のユーザー」の権限を指しています。詳細はこちら。
# 全ユーザーに読み込み権限+書き込み権限+実行権限を与える
$ chmod 777 sample.txt
Linuxコマンド7:rmdir
mkdirと同様に、rmdirも最もよく使われるコマンドの1つです。ファイルやディレクトリを削除できます。
# tempディレクトリを削除
$ rmdir temp
Linuxコマンド8:touch
touchコマンドは空のファイルを作成するためのコマンドです。
vi コマンドでわざわざファイルを開いて、文字を入力して、名前をつけて保存する、という手順を踏むと時間がかかりますよね。「touch」コマンドであれば、一瞬でファイルを作成可能です。
# 「sample.txt」という空のファイルを作成
$ touch sample.txt
Linuxコマンド9:locate
locateコマンドは探索用コマンドです。ファイルを検索するために使用します。
ファイルの正確な名前や保存先がわからない場合、このコマンドは非常に便利です!また、Macの場合、すぐにlocateコマンドが使えない場合があるので、使用できるように「sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.locate.plist」
を実行する必要があります。
詳細は、Macでlocateコマンドを使用する方法をご覧ください。
# 「bashrc」を探索する
$ locate bashrc
/etc/bashrc
/etc/skel/.bashrc
Linuxコマンド10:clear
ターミナルをクリアするためのコマンドです。コマンドを実行しすぎて、画面が読みにくくなった際に実行します。「画面の掃除」と考えるとわかりやすいかもしれません。
# ターミナルをクリアする
$ clear
Linuxコマンド11:rm
rmコマンドはファイルを削除するためのコマンドです。
こちらコマンド1つで、サーバー内の全データを吹っ飛ばすことが可能な「超」危険なコマンドです。詳細はこちら、【危険シェル芸】禁じられた闇の魔術とその防衛術💥をご覧ください。
# 「sample.txt」ファイルを削除する
$ rm sample.txt
# 「temp」ディレクトリを削除する
$ rm -R temp
# 「temp」ディレクトリを強制的に削除する
$ rm -f temp
「ファーストサーバデータ全消失事故」も「rmコマンド」が原因だったりします。
なんですか、その事故は?
詳細はこちら、ファーストサーバ「データ全消失事故」をご覧ください。
Linuxコマンド12:mv
最もよく使われるコマンドの 1 つです。このコマンドを使うと、ファイルを別のディレクトリに移動させることができます。
# 「temp1」配下の「sample.txt」を「temp2」フォルダに移動
$ mv temp1/sample.txt temp2
Linuxコマンド13:curl
curlコマンドは、指定したURLやIPアドレスにアクセスし、情報を抽出するためのコマンドです。またLinux環境にインストールされていない場合は、まずapt-getコマンドでcurlパッケージをインストールする必要があります。
# URLにアクセスし、抽出した情報を表示
$ curl https://example.com/
<!doctype html>
<html>
<head>
<title>Example Domain</title>
・・・
</html>
Linuxコマンド14:echo
echoコマンドは、指定したテキストをターミナルに表示するためのコマンドです。例えば、「Hello World」というテキストをターミナルウィンドウに表示したい場合は、次のコマンドを使用します。
# 文字列をそのまま表示
echo 'date'
date
# コマンドを展開して結果を表示
echo `date`
2021年 12月31日 金曜日 22時06分35秒 JST
Linuxコマンド15:free
freeコマンドは、メモリ使用量に関する情報を生成するためのコマンドです。インのランダムアクセスメモリ(RAM)とスワップメモリの両方について計算して表示します。
$ free -h
Linuxコマンド16:groups
groupsコマンドは、Linux環境における最も重要なコマンドの一つです。このコマンドは、特定のユーザーの所属グループを表示します。また、どのユーザーがどのグループに所属しているかもわかります。
$ groups yamadahanako
Linuxコマンド17:head
headコマンドは、特定のファイルの先頭から10行を表示するためのコマンドです。
$ head sample.txt
Linuxコマンド18:history
historyコマンドは、最も頻繁に使用されるLinuxコマンドの1つです。このコマンドは、以前に使用したコマンドの履歴を表示します。このコマンドを使うには、historyと入力するだけです。
時短にもつながるので「プラスα」を目指すなら
ぜひ使いこなしたいコマンドです。
$ history
997 ls -la
998 locate bashrc
# 上記コマンドに続けて「!(ビックリマーク)番号」を入力すると再度同じコマンドを実行できる
$ !997
Linuxコマンド19:passwd
passwordコマンドは、自分自身のパスワードを変更するために使用します。passwdコマンドは、管理者が他のユーザーのパスワードを変更するためにもよく使用されます。
$ sudo passwd yamadahanako
Linuxコマンド20:ping
pingコマンドは、ネットワーク接続の確認やネットワークに関するトラブルシューティングに使用されるコマンドです。pingの後にIPアドレスを指定して使用します。
$ ping 127.0.0.1
PING 127.0.0.1 (127.0.0.1): 56 data bytes
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=0 ttl=64 time=0.052 ms
64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.105 ms
...
ちなみに自分のIPアドレスは
こちらのサイト「確認くん」で確認できますよ。
Linuxコマンド21:alias
aliasコマンドは、エイリアスを設定するためのコマンドです。同じコマンドを頻繁に使用する場合、エイリアスを設定すると便利です。
コマンド用の「ショートカット」的なものと考えるとわかりやすいかもしれません。
# 「disp」と打っただけで「ls -la」が実行されるよう設定
$ alias disp='ls -la'
$ disp
drwx------@ 33 yamadahanako staff 1056 12 31 21:57 .
drwxr-xr-x+ 57 yamadahanako staff 1824 12 31 22:12 ..
Linuxコマンド22:zip
zipコマンドは、ファイル圧縮のためのコマンドです。「〇〇.zip」は、元の「〇〇」ファイルのサイズを縮小したものですよね。ファイルをアーカイブしたり、追加のファイルやフォルダを一時的に縮小してディスクの空き容量を確保するのにも便利です。
# 「sample.txt」を圧縮
$ zip sample_new.zip sample.txt
Linuxコマンド23:dd
dd は ファイルの変更とコピーのためのコマンドです。「ASCII」や「EBCDIC」などへ、文字コードを変更することもできます。
$ dd if = /dev/hda of = ~/hdadisk.img
上記のコマンドは、ハードディスクのイメージを作成するために使用されます。また、CDROMのバックアップや、ハードディスクのイメージの復元にも使用できます。
Linuxコマンド24:chown
Linuxでは、すべてのファイルは特定の所有者と紐付けされています。
また、ユーザーにはユーザーIDやホームディレクトリなどの属性があります。ユーザー管理をより分かりやすくするために、特定のユーザーを特定のグループに追加することができます。
$ sudo chown root sample.txt
Linuxコマンド25:sudo
sudoコマンドは、ユーザーが別のユーザー(デフォルトではroot)としてアプリケーションを操作できるようにするコマンドです。Linuxのコマンドの前に 「sudo 」を付けると、そのコマンドをrootユーザーとして実行できます。
$ sudo sudo apt-get update
Linuxコマンド26:cal
calコマンドは、Linuxのコマンドの中で最も広く使われているコマンドの一つです。calコマンドを実行することで、時刻を表示することができます。1年分のカレンダーを見ることもできます。
$ cal -y
12月 2021
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Linuxコマンド27:bc
bcは、ターミナルでコマンドライン電卓を使えるようにするコマンドです。あらゆる計算を行うことができます。
$ echo "20+7" | bc
27
Linuxコマンド28:chage
このコマンドは、ユーザーのパスワードの有効期限を変更するためのコマンドです。システム管理者やLinux管理者にとっては、非常に便利なコマンドです。
また、chageコマンドについての詳細はこちら、chage – ユーザーのパスワード有効期限を表示・変更 – Linuxコマンドをご覧ください。
$ chage -h
Linuxコマンド29:df
dfは、最も重要なコマンドの1つです。ファイルシステムの全データを取得することができるコマンドです。
$ df
Filesystem 512-blocks Used Available Capacity iused ifree %iused Mounted on
/dev/disk1s5s1 489620264 30656040 55408032 36% 575614 277040160 0% /
devfs 386 386 0 100% 668 0 100% /dev
Linuxコマンド30:uname
ターミナルでuname -aを入力することにより、すべてのシステム情報を見ることができます。カーネルリリースに関する情報は、uname -r で入力します。また、OSのデータについては、uname -oと入力します。
# カーネルリリースに関する情報を表示
$ uname -r
21.1.0
# OSのデータに関する情報を表示
$ uname -o
まとめ
以上、便利なLinuxコマンドを30個「厳選して」ご紹介いたしました!
万が一、コマンドの使い方や内容を忘れてしまっても、今回ご紹介した「man」コマンドを実行すれば、すべてのコマンドの説明を表示できますので、ぜひ活用してみてください。
学校のテストのように、全部のコマンドを覚えなくとも「man」で説明さえ表示できれば、普段の業務に支障はないかとは思います。
また、あなた自身がおすすめのコマンドやオプション等ありましたら、ぜひコメントにてご紹介ください!
えー… 「man」コマンドの「man」は…えっと。
(深呼吸…)