
セキュリティに興味はあるけど、
何から学べば良いのかわからない!
そんなふうに感じたことはありませんか?
ホワイトハッカーやバグバウンティなどのキーワードを聞くようになった今、エンジニアとしてのキャリアの中で「セキュリティ」を避けて通るのは難しくなっています。
この記事では
✅ セキュリティ初心者が混乱しがちな「最初の壁」をどう越えるか
✅ なぜ「バグバウンティ」という学び方が今注目されているのか
✅ 【ホワイトハッカーへの第一歩】オススメの学習方法
などを、初心者でも分かるようわかりやすくまとめてお伝えします。

気になる箇所あったらコメントで教えてね。
✍️本記事の内容
- なぜ今「バグバウンティ」なのか?【基本概念】
- 副業としての将来性と平均報酬「100万円以上」
- 初心者エンジニアがバグバウンティを始めるステップガイド
- 挫折しない学習方法【ホワイトハッカーへの第一歩】
- よくある誤解と初心者の疑問に答える【FAQ】
なおこの記事は3分で読める内容です。
バグバウンティとは?セキュリティ初心者にもわかる基本概念
✍️ホワイトハッカーへの第一歩「そもそも脆弱性」とは?
脆弱性とは、Webアプリケーションやシステムに存在するセキュリティ上の欠陥のことを指します。ホワイトハッカーはこれらの脆弱性を発見し、企業へ報告することで報酬を得ることができます。
企業がバグ報告に報酬を出す理由とは?
企業はユーザーの安全を守る観点から、サービス公開前または運用中に脆弱性が見つかることを歓迎しています。悪意のある攻撃者による発見・悪用を防ぐため、善意のハッカーからの早期報告によって迅速な対応が可能となるためです。


1つのバグバウンティで192万円も!?
報酬体系と案件の種類(例:脆弱性のレベル別)
- 重大なバグ(例:リモートコード実行): 10万円〜100万円超
- 中程度のバグ(例:クロスサイトスクリプティング): 数万円
- 軽微な問題(例:クリックジャッキング): 数千円〜報告のみ
バグの報酬は、その深刻度に応じて大きく異なります。企業がサービスの根幹に関わるような脆弱性を報告された場合は、被害防止の観点から高額な報酬が設定されていることが多いです。
🐞重大なバグ(例:リモートコード実行): 10万円〜100万円超
サーバーを乗っ取られる危険性があるような脆弱性は、報酬も10万円〜100万円超と非常に高額になります。

過去、Googleが100万円以上の奨励金を支払ったという事例も。
🐞中程度〜軽微なバグ
攻撃者がユーザーの操作を奪える可能性のあるバグは数万円の報酬が期待できます。直接的な被害が少ない脆弱性でも、報告の価値はあり、報酬または感謝のメッセージがもらえる場合もあります。
なぜ今「バグバウンティ」が注目されているのか?
副業としての将来性と平均報酬
バグバウンティは成果報酬型の副業として、スキル次第で高収入が期待できる分野です。上位バグハンターの中には年収数百万〜数千万円を稼いでいる事例もあります。
成長と学びが定着する実践的なセキュリティ訓練環境
報告書を作成する過程で、実践的な脆弱性の調査・再現・文書化スキルが自然と身につきます。”実務レベル”の訓練として非常に有用です。
キャリア形成に直結する技術スキルとは
- Webセキュリティ(OWASP Top 10)
- HTTP/HTTPS の理解
- Linux/サーバーの知識
- バグ報告力(エビデンス提示・再現手順)
セキュリティを学ぶ上では上記の知識は必須です。これらの知識を身につけておけば、生涯使える知識として役に立つはずです。詳細は後述します。
初心者エンジニアがバグバウンティを始めるステップガイド
事前に学ぶべき基礎知識(セキュリティ、ネットワークなど)
- ネットワーク基礎(TCP/IP、DNS、HTTP)
- Webアプリの仕組み(フロント/バックエンド構造)
- OWASP Top 10 の理解(XSS、SQLインジェクションなど)
📚ネットワーク基礎(TCP/IP、DNS、HTTP)とは?
WebアプリやAPIの動作理解に欠かせない通信プロトコルの基本。バグ発見に必要な前提知識です。
📚Webアプリの仕組み(フロント/バックエンド構造)は?
画面側とサーバー側の役割を理解することで、脆弱性の位置や影響を正しく把握できます。
📚OWASP Top 10 (XSS、SQLインジェクションなど)とは?
よくあるセキュリティ脅威の代表例を知ることで、実際の攻撃手法と防御策が学べます。

ネットワークやWebアプリの基本的な仕組みを知ることで、よりセキュリティの基礎知識の理解がしやすくなります。
自己学習が不安な方におすすめなのがUdemyです。
挫折しない学習のためのUdemy講座活用法(初心者向け厳選3選)
Udemyでは、初心者向けにセキュリティやバグバウンティに特化した講座が多数提供されています。中でも以下の3講座は、筆者自身が受講し、理解を深めることができたと実感した内容です。
- 【入門】OWASPトップ10 Webアプリケーション・セキュリティ
- 攻撃例と防御方法を可視化で解説
- HTTPリクエスト/レスポンスも丁寧に学べる
- 英語版:OWASP top 10 Web Application Security for Absolute Beginners
- 倫理的ハッキング / ペネテスト & バグ賞金稼ぎ 2025
- 実際のバグレポートを見ながら構造を理解
- 報告書テンプレートやNG例も学べる
- 英語版:Ethical Hacking / Penetesting & Bug Bounty Hunting 2025
- バグバウンティ・ハンティングとウェブ・セキュリティ・テストをゼロから学ぶ
- Burp Suiteなどのツール操作も習得できる
- 専用サイトを使い、自分で実際に攻撃手法を試しながら学習できる
- 英語版:Learn Bug Bounty Hunting & Web Security Testing From Scratch
※ 筆者が英語版の講座を翻訳したタイトルになります。実際のタイトルは異なる場合があります。詳細はUdemy公式サイトをご覧ください。
主要バグバウンティプラットフォーム比較(HackerOne, Bugcrowd 他)
代表的なバグバウンティプラットフォームを比較することで、自分に合ったサービスを選びやすくなります。報酬形態や参加条件、サポートの有無なども重要な判断材料です。
プラットフォーム | 特徴 | 日本語対応 |
---|---|---|
HackerOne | 世界最大手、案件数豊富 | △ |
Bugcrowd | 中〜上級向け、技術案件多め | △ |
Synack | 審査制で高報酬 | × |
登録から報告までの実践ステップ
- ①バグバウンティ専用プラットフォーム登録
- ②案件選定
- ③対象範囲・報告ルールの確認
- ④スキャンと検証
- ⑤再現可能な手順と証拠をまとめて報告
- バグバウンティ専用プラットフォーム登録
バグバウンティ専門プラットフォームへの登録が必須です。(例. HackerOne) - 案件選定
初心者向けプログラムから始めると、成功体験を得やすくなります。 - 対象範囲・報告ルールの確認
許可されたドメインや攻撃手法を必ず確認。違反するとアカウント停止の可能性も。 - スキャンと検証
自動ツールと手動検証を組み合わせることで、再現性のあるバグ発見が可能になります。 - 再現可能な手順と証拠をまとめて報告
スクリーンショットやリクエスト情報を添付し、他人でも再現できる形で報告します。詳細は企業やサイトに記載された指示に従ってください。
バグバウンティ学習のリアル|筆者の実践から見えた3つの気づき
セキュリティ初学者がつまずいたポイントと乗り越え方
- つまずきポイント①:専門用語に戸惑った
- つまずきポイント②:環境構築に苦戦
セキュリティ分野は専門用語が多く、最初は理解が難しかったです。しかし、基礎用語を紙に書き出して整理することで、用語間の関係性や意味が見えてきました。
また、Burp Suiteなどのツールの設定で何度もつまずきました。そこで、YouTubeやUdemyの動画教材を活用し、実際の画面を見ながら操作することで理解が深まりました。
独学だけでは限界?Udemy講座で理解が加速した理由
- 書籍だけでは理解が難しい概念も、動画で視覚的に理解できた
特にXSSやSQLインジェクションの仕組みなどは、動画での実演が非常に効果的でした。 - ハンズオン形式の講座で実際に手を動かすことで、知識が定着
自分で試してみることで「わかったつもり」がなくなり、本当の理解につながりました。
バグバウンティで得た「技術以外の学び」とは?
- 自力で問題を解決する力
- 英語ドキュメントの読解スキル
- 継続の重要性
バグが見つからないときに調査・仮説・検証を繰り返す力が鍛えられました。また、多くの情報が英語で提供されているため、自然と英語に慣れ、読むスピードも向上するというメリットも。
その他には、1日30分でも毎日取り組むことで、知識が積み重なり、スキル向上を実感できました。
よくある誤解と初心者の疑問に答える【FAQ】
Q. プログラミング未経験でも参加できる?
A. 可能です。HTMLやHTTPの基礎から始めればOKです。プログラミング経験はあるに越したことはありませんが、必須ではありません。
Q. 違法行為にならないの?
A. 各バグバウンティサイトには、「対象サイト」や「禁止事項」等、「〇〇の範囲でバグを見つけてほしい」という「対象範囲(スコープ)」が記載されています。その範囲内で行うのであれば問題ありません。むしろ、ルールを守ることで企業側も安心して報酬を提供できます。
※勉強目的であれ、対象ではないサービスに対しセキュリティ診断などを行うと「攻撃」とみなされ、違法行為となってしまう場合があります。必ず企業が公開している対象範囲内で行うように注意しましょう。
Q. 英語が苦手でも問題ない?
A. 最初は翻訳ツールでも十分対応可能です。継続して学ぶことで、英語レポートの読解力も向上します。
Q. 競合が多すぎて稼げないのでは?
A. 競争はありますが、初心者向けの案件も存在します。報告内容の丁寧さや独自の切り口によって、差別化は可能です。
まとめ|今日からできるバグバウンティへの第一歩
今すぐ始めるための3つのアクション
- ①Udemyで基礎講座を1つ選んで受講
- ②HackerOneに登録してプログラムを覗いてみる
- ③学習内容をブログにまとめてアウトプット
まずは最初の一歩を踏み出すことが何より重要です。難しく考えず、以下のアクションを小さな目標として取り組むと、自然と次のステップが見えてきます。
- Udemyで基礎講座を1つ選んで受講
自分に合った入門講座を選び、まずは1コースを完走してみましょう。(Udemy > プログラミング言語カテゴリーをCheck✨)
- HackerOneに登録してプログラムを覗いてみる
登録は無料で、どんなプログラムがあるか確認するだけでもモチベーションになります。 - 学習内容をブログにまとめてアウトプット
初心者視点のアウトプットは、同じくこれから始める人の助けにもなります。
※但し、許可なく企業の脆弱性を公開することは企業に迷惑をかけるだけでなく違法行為とみなされる場合があります。あくまで、勉強した内容の投稿に留め、(万が一)勉強の過程で発見した脆弱性については、公の場所に公開せず直接企業の担当者に報告するようにしてください。
継続のコツと「学びの定着」の秘訣
- 完璧主義を捨てて「小さな進捗」を楽しむ
- 学んだことを言語化・図解化する(ブログがおすすめ)
収入・スキル・実績を育てる長期視点
すぐに高収入を得られるわけではありませんが、継続することで実績やスキルは着実に積み重なります。数ヶ月〜半年後には、副業収入やキャリアアップにつながる可能性もあります。
ぜひ、これを機に「バグバウンティ」を始めてみてください!

よし!バグハンティングをマスターできれば、
私もホワイトハッカーに!?!??!
また、セキュリティにご興味のある方はこちらの記事「【リモートワークが不安な人へ】ノートン360で始めるセキュリティ強化術|VPNで安全な開発環境を作る方法」もあわせてご覧ください!